2016年10月18日に佐山展生教授の「企業価値向上論Ⅰ」のゲストスピーカーとして、スポーツ評論家の玉木正之氏にお越し頂き、「スポーツとは何か」をテーマにご講演をいただきました。

 現在、私たちが親しんでいる様々な「スポーツ」には、それぞれの名前やルールがあり、それらが経てきた由来と歴史があります。私たちは、その事をほとんど知らずに「スポーツ」に接してきています。そのことを、玉木氏は、中村敏雄『オフサイドはなぜ反則か』を手にされた時に、「スポーツ」について知らないことが多くあることに気付かれたそうです。tamaki3

 「オフサイドはなぜ反則か」、「サッカーの意味は」、「バレーボールの意味は」、「ボクシングの意味は」、「レスリングの意味は」、「野球の左投手をサウスポー(南の手のひら)と呼ぶのか」等の問いを学生に質問しながら、軽妙に説明をされました。

そして、玉木氏は、「スポーツ」と「体育」が別の概念であるのに対して、日本では「スポーツ=体育」としてきた歴史を指摘され、「スポーツによる知育、徳育」が忘れられてきたことを理由として述べられました。

一方で、コーチと選手の関係は、「体育」では上意下達の上下関係となり、個人よりも組織が優先されていたことも指摘されました。しかしながら、現在では、「スポーツ・インテリジェンス(SI=考える力、企画計画する力、それを実行する力)」を備えた選手と選手をサポートするコーチによるプロジェクト・チームへの変化により、成果を挙げるようになってきていることも指摘され、今日の社会の動きにも共通するとの説明があり、強い組織作りの参考となりました。

 最後に、玉木氏と佐山教授は「リーダー」について、ディスカッションを行い、今回講義では「スポーツ」というスコープを通じて、いいリーダー(経営者)を考える機会を与えていただいた講義となりました。

(文責:本コースサイト編集部)

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