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 2017年1月17日に佐山展生教授の「企業価値向上論Ⅰ」のゲストスピーカーとして、ミクシィ元代表取締役社長の朝倉祐介氏にご講演を頂きました。
 同氏は1982年に生まれ、騎手を目指して渡豪。その後、競走馬育成牧場の調教助手、東京大学進学、マッキンゼー勤務を経て、学生時代に起業した会社に復帰し代表に就任。同社のミクシィへの売却に伴い入社し、その後代表取締役社長をご経験されました。

 同氏は、ミクシィの業績に陰りが見えて以降に社長に就任しましたが、幾多の課題を解決し現在の業績復活に結びつけました。しかしながら、就任当初の同社の風土は「既存の延長線上の発想」、「漠然とした会社の将来不安」、「都合の良い現状解釈」、「責任の擦り付け合い」などが社内に蔓延し業績がシュリンクしていく状況でした。そうした状況下でも、同氏が学生時代に起業した会社に比べて、「コンテンツ開発力・財務基盤・知名度など夢のような環境」。さらに、「そもそもチャレンジもしていないのに諦めるのはイヤだった」と言います。
 就任早々に、現状を打ち破るが如く「既存事業(SNS)に固執しない」、「キャッシュでキャッシュフローを買う(外部事業への積極投資)」、「事業が生まれる風土作り」などの変革を打ち出します。 事業買収の成功や不振事業の売却、ゲームのヒットなどで業績は復活。変革が実を結びました。同氏はこの成功までには事業背景を突き詰め、やるべき課題に粛々と取り組んだと言います。

 最後に、学生からの「経営者の資質」に関する質問に対しては、「学生時代に起業した会社とミクシィでは会社の規模が違い、代表としての経験も違う部分はあるが、どれだけ自分事として取り組むかという姿勢は同じで、非常に重要」と語り、その後も「理想の経営者像」について佐山教授、学生らとともに質疑応答が行われました。