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 2017年1月24日に佐山展生教授の「企業価値向上論」のゲストスピーカーとして、都内最大手のタクシー会社である日本交通株式会社 代表取締役会長 川鍋一朗氏にお越し頂き、ご講演をいただきました。

 川鍋氏は、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院を修了後、マッキンゼーを経て、創業家3代目として日本交通株式会社に入社されました。この時、同社は多額の負債を抱えており、経営改革が不可避の状況でした。そのため、様々な取り組みを行い、失敗も経験されたと話されました。資産の売却や子会社の設立と失敗、そして本業の業務改善は複数の施策に取り組まれます。その中から結果が出せた成功を何件か経験し、会社再生につなげていかれました。この点について、同氏は、一つの施策で起死回生を狙うのではなく、複数の施策に取り組み、失敗する施策があっても他の施策でまかなえるようにすることが必要と話されました。また、経営者は、社員とは短い言葉でも良いので数多くかつ元気よく、接することで、社員の不安が払拭されるとも話されました。

 現在、同氏は、タクシー呼び出しのスマートフォン用のアプリケーション「全国タクシー」を開発・運営しているIT子会社の社長を務めています。タクシー会社の社員とは気質が全く異なった社員との関係に、苦労されているとのお話しを伺いました、また、規制が残るタクシー業界と既存のサービスを破壊する力があるIT技術との融合に苦心しされていることもお伺いしました。しかしながら、そのような中から、人を目的地に運ぶというタクシーを超えたサービスへの変革に取り組まれていることをお話しいただきました。